湿原の風

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zoom RSS あの教科書を斜め読み

<<   作成日時 : 2005/10/01 14:18   >>

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巷を賑わせているあの歴史教科書がいくつかの学校で来年から使われることになった。

この本の記述についての意見や感想をきままに、不定期にかきたいと思う。

さて、今回は、P30にある『神武天皇の東征伝承』(読み物コラム)について。
まずは、気になる記述を一部抜粋してみる。

 歴史の中の神武天皇
大和朝廷がつくられるころに、すぐれた指導者がいたことは、たしかである。その人物像について、古代の日本人が理想をこめてえがきあげたのが、神武天皇の物語だったと考えられる。だから、それがそのまま歴史上の事実ではなかったとしても、古代の人々が国家や天皇にもっていた思想を知る大切な手がかりになる


一見、違和感はない。
こう思わせているところが、この教科書の記述、編集のしかたの巧妙なところだ。

しかし、赤帯の部分をゆっくりと読んでもらいたい。

「古代の人々」とは、いったい誰をさすのか?ここに、気をつけて読まないと「ああ、この時代の人たちはみんな、神武天皇のような人を理想にして生きていたんだな。天皇中心の国家をつくろうとみんなが思っていたんだな。」と勘違いしてしまうおそれがある。

この記述をよむと、あたかも、「古代の人々」=「多くの日本の国の人たち」(一般庶民を含む)のような錯覚に陥りそうになる。

しかし正しくはそうではない。『古代の人々』=『天皇家にゆかりのある人々』であろう。

なぜなら、日本書紀のような歴史書を手がけたのは、まぎれもなく、天皇家に近い、朝廷の人物だったはずだからである。

こういう人々が、「天皇や国家について持っていた理想を神武天皇に託していた」というのであれば、まったく不思議はないし、ごく当たり前のことである。こういう歴史書の多くは、当時の政権を正当化するためにかかれている。

しかし、残念ながら、当時の日本の庶民の多くが果たして天皇家にそうした理想を持っていたかどうかは窺い知ることができない。他に歴史書が残っていないからである。

こういういわゆる「伝承」を教科書の1ページを割いて掲載することに、どうも意図的なものを感じざるをえない。

しかも、述べたように、誤解を受けるような記述になっている。

このページには、さらに教科書編集者の意図を強く感じる記述がある。これについては、また次回に譲ろう。



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